今月の臨床 妊娠と免疫
自己免疫疾患合併妊娠
3.橋本病とバセドウ病
網野 信行
1
1大阪大学大学院生体情報医学
pp.1082-1087
発行日 2003年8月10日
Published Date 2003/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100862
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はじめに
自己免疫性甲状腺疾患,すなわち橋本病とバセドウ病は20~30歳代の女性にしばしばみられるため,妊娠の経過に影響を及ぼしうる合併症として重要である.逆に妊娠によって甲状腺機能が影響を受け,橋本病,バセドウ病の臨床経過が変化することもわかっている.また出産後には,全産後女性の約20人に1人に何らかの甲状腺機能異常が生じる.
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