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特集 性病予防
綜説
性病予防行政はどうあるべきか
小原 菊夫
1
1東京都神田保健所
pp.187-189
発行日 1958年4月15日
Published Date 1958/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201950
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
性病まん延の社会的原因は,売淫とPromiscuity(性的無規律または乱交)という二つの形式で行われる夫婦外性交である。この二つの社会悪がなくなれば,性病はまん延しなくなるわけである。しかし,道徳教育だけでPromiscuityがなくならないように,売春防止法という法律だけで売淫がこの社会から姿を消すとは考えられない。むしろ,赤線のような集娼地区がなくなれば,今の社会状態では,すべての売淫婦が散娼として衛生管理の眼の届かない地下へもぐつてしまうであろう,とは誰でも考えることである。そこで「この四月からの売春防止法の完全施行後は狂暴な性犯罪がふえはしまいか。また性病がふえはしまいか」。と,世の識者たちまでが心配するのも無理はない。
しかし,われわれは赤線がなくなつてから後の性病の罹患率を憶測したり,そのまん延を危惧したりする前に,ここで今までの状態を吟味してみる必要がありはしまいか。

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