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増大号特集 —キーワードから読み解く—これからの精神医学・精神医療の10の潮流
Ⅱ 精神医療の潮流を読み解くキーワード
2.社会の仕組みとしての精神医療
潮流⑩ 社会のなかの精神医学
アンチスティグマ活動
Anti-stigma Activities
小口 芳世
1
1聖マリアンナ医科大学神経精神科学教室
キーワード:
スティグマ
,
stigma
,
差別
,
discrimination
,
構造的スティグマ
,
structural stigma
,
接触仮説
,
contact hypothesis
,
メンタルヘルスリテラシー
,
mental health literacy
Keyword:
スティグマ
,
stigma
,
差別
,
discrimination
,
構造的スティグマ
,
structural stigma
,
接触仮説
,
contact hypothesis
,
メンタルヘルスリテラシー
,
mental health literacy
pp.790-792
発行日 2026年5月15日
Published Date 2026/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810680050790
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- 参考文献 Reference
用語の定義
スティグマ(stigma)の語源は古代ギリシア語の「刻印」にあり,社会学者Goffmanはこれを「個人の全人格を汚名や軽蔑の対象へと貶める属性」と定義した1)。精神医学領域では,社会が抱く否定的な態度である「パブリックスティグマ」と,当事者がそれを内面化し自尊心の低下をきたす「セルフスティグマ」に大別される1)。近年の包括的レビューは,スティグマを「否定的な態度・信念」として捉え,実際に権利や機会を剝奪する行動である「差別(discrimination)」とは明確に区別すべきであると提言した2)。アンチスティグマ活動とは,これらの偏見や差別を低減し,構造的な障壁を解消することで,当事者のリカバリーと社会的包摂を促進するための諸活動の総称である2)。

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