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特集 学校で精神疾患を「自分のこと」として教育する
高校における精神疾患授業のあり方—日本学校保健会による精神疾患に関する指導参考資料の紹介
Concepts and Contents of Mental Illness in High School Health Education: Introduction to a Reference Material by Japan Society of School Health
小塩 靖崇
1
Yasutaka Ojio
1
1国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所地域精神保健・法制度研究部
1Department of Community Mental Health and Low, National Institute of Mental Health, National Center of Neurology and Psychiatry, Tokyo, Japan
キーワード:
健康教育
,
health education
,
メンタルヘルスリテラシー
,
mental health literacy
,
精神疾患
,
mental illness
,
学習指導要領
,
course of study
,
思春期
,
adolescence
Keyword:
健康教育
,
health education
,
メンタルヘルスリテラシー
,
mental health literacy
,
精神疾患
,
mental illness
,
学習指導要領
,
course of study
,
思春期
,
adolescence
pp.1207-1214
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206734
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抄録 高等学校保健体育の新学習指導要領に「精神疾患の予防と回復」の項目が加わり,公教育を受けるすべての高校生が精神疾患について学ぶ機会を得た。「精神疾患に関する指導参考資料」は,各学校で新学習指導要領に基づいた学習を進めることができるように作られた。本稿では,精神疾患に関する指導参考資料の紹介を通じて,学校教育における「精神疾患の予防と回復」の学習の目的とその具体的な内容を述べた。学校での学習をきっかけに,高校生が精神疾患に関心を持ち,生徒自身,家族・友人の精神疾患に関する課題に気づき,適切な対処行動をとれること,また手を差し伸べられるような態度や行動が望まれる。今般の教育改革を機に,地域精神保健医療の中でどのような対応ができるのかを含め,地域全体での周囲環境の整備が求められる。
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