Japanese
English
特集 こころの健康を育む—精神医学から伝えられること
【社会のなかで取り組む「こころの健康を育む」】
神経多様性の観点における少数派のこころの健康と孤独感—「三つの関係性」の構築に向けた考察
Mental Health and Loneliness from Neurodivergent Perspectives : A Consideration toward the Construction of “Three Forms” of Relationships
綾屋 紗月
1
Satsuki Ayaya
1
1東京大学先端科学技術研究センター
1Research Center for Advanced Science and Technology, The University of Tokyo
キーワード:
孤独感
,
loneliness
,
神経多様性
,
neurodiversity
,
解釈的不正義
,
hermeneutical injustice
,
当事者研究
,
Tojisha-Kenkyu
,
スティグマ
,
stigma
Keyword:
孤独感
,
loneliness
,
神経多様性
,
neurodiversity
,
解釈的不正義
,
hermeneutical injustice
,
当事者研究
,
Tojisha-Kenkyu
,
スティグマ
,
stigma
pp.909-914
発行日 2026年6月15日
Published Date 2026/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810680060909
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- 参考文献 Reference
抄録
本稿では,自閉スペクトラム症をはじめとする神経多様性の観点における少数派のこころの不調を,孤独感を手がかりに考察する。少数派が経験する孤独感は,多数派中心の社会における多様な関係性からの疎外によって慢性化し,心身の健康を損なう要因となっている。本稿では「身体を気遣う関係性」「経験を共有し合う関係性」「対等な関係性」の三つの側面に注目し,必要な対応のあり方を段階的に整理する。第一に,異なる身体感覚への配慮と具体的な生活の質の維持が不可欠であることを指摘する。第二に,解釈的不正義によって意味づけを奪われた現在および過去の経験を共有し合う関係性が重要であることを論じる。第三に,少数派と多数派が個人・集団の両レベルで対等に接触することで,スティグマを低減する必要があることを示す。

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