特集 好酸球が関与する皮膚疾患
好酸球増加症候群
本田 晃
1
1東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科
キーワード:
hypereosinophilic syndrome(HES)
Keyword:
hypereosinophilic syndrome(HES)
pp.339-344
発行日 2025年4月28日
Published Date 2025/4/28
DOI https://doi.org/10.69337/D202504-074-10
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好酸球増加症候群(hypereosinophilic syndrome;HES)は,末梢血における好酸球増加を特徴とする疾患群であり,多くはなんらかの疾患に続発する二次性であると考えられている.原疾患としてはアレルギー性疾患,感染症,薬剤,固形腫瘍,自己免疫疾患などが報告されている.また,稀に造血器腫瘍としての好酸球のモノクローナルな増殖を認めるものや異常T細胞クローンによる反応性の増加をきたす病態についても報告されている.精査によってもこれらの原因が特定されない場合には,特発性HES(idiopathic HES)と診断される.

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