特集 自殺をめぐる諸問題
子ども・青年の自殺予防
二宮 貴至
1
1浜松市精神保健福祉センター
pp.180-185
発行日 2025年4月5日
Published Date 2025/4/5
DOI https://doi.org/10.69291/pt51020180
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
平成10年に3万人を超えたわが国の自殺者総数は平成24年に2万人台となり,その後も減少が続いていたが,令和2年に新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で上昇に転じ,特に女性と若年者の増加が目立っている。中高生や大学生の自殺についてはパンデミック前から増加傾向が続いており,国は平成29年7月25日に改定された自殺総合対策大綱(以下,大綱)において子ども・若者の自殺対策を重点施策に掲げていたが,令和4年の大綱改定においては,対策の更なる推進・強化として自殺対策緊急強化プランを取りまとめるなど,対応を急いでいる。
本稿では,まず,わが国における若年者の自殺について現状を概説する。また,浜松市が学校で展開している自殺対策の具体例を紹介した後,わが国の子ども・若者の自殺対策の展開について概説し,その課題と対応策についても言及したい。

Copyright© 2025 Kongo Shuppan All rights reserved.