特集 子どもの自傷・自殺――小児科医にできること
4.子どもの自傷・自殺の予防と対応
-――小児科医にできること
原 モナミ
1
,
齊藤 久子
2
1筑波大学附属病院小児科
2筑波メディカルセンター病院リハビリテーション科
キーワード:
小中学生
,
自殺企図
,
自己肯定感
,
援助希求能力
Keyword:
小中学生
,
自殺企図
,
自己肯定感
,
援助希求能力
pp.1368-1373
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002377
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小中学生の自殺企図症例の背景には家庭問題が多かった.家庭不和や養育者の疾患・多忙などの家庭問題は子どもが援助希求行動をとりづらい要因となり,自己肯定感の低下を招く.小児科医は日常診療を通して家庭環境を把握しやすく,現在進行形で親子にかかわることができるため,日頃の診療の工夫により子どもたちの援助希求行動をサポートすることができる.小児科医1人ひとりが子どもと家族の援助希求能力に着目し,それを育むようなかかわり方を意識することが重要であると考える.
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