論評
危機に強い医薬品安全保障の確立
―医薬品国内自給率3割を克服するために〈前編〉
田前 雅也
1
1日本製薬団体連合会 安定確保委員会委員長
pp.28-37
発行日 2026年3月21日
Published Date 2026/3/21
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO2994007
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はじめに 2019年に生じたセファゾリンの原薬調達に起因する供給途絶、2020年のコロナ禍発生による医薬品サプライチェーンの混乱、また、同年12月以降、次々と明るみに出た後発医薬品メーカーによる品質不正事案などによって、わが国における医薬品の安定供給体制は大きく揺らいだ。医療現場における医薬品供給不足は深刻化し、日本製薬団体連合会(以下、日薬連)では2021年7月に安定確保委員会を立ち上げ、行政当局をはじめとする関係者と連携しながら問題の解決に向けて取り組んできたが、その後もインフルエンザや細菌性感染症の流行による感染症関連薬の需要の増大や、主に注射薬等の無菌製剤を製造していた特定のCMO(医薬品製造受託機関)の経営破綻問題などもあり、混乱は続いている。

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