透析診療のリスク・セーフティマネジメント
医薬品安全
川名 賢一郎
1
1聖路加国際病院 薬剤部
キーワード:
医療機能評価
,
血液透析
,
投薬ミス
,
医療事故防止
,
専門家委員会
,
多数薬剤投与
Keyword:
Renal Dialysis
,
Medication Errors
,
Professional Staff Committees
,
Polypharmacy
,
Clinical Audit
pp.395-400
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014224440
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医療事故のうち半数以上は,医薬品が関連しているといわれる.とりわけ透析室では危険な薬剤を長期間にわたり反復投与し,個々の患者で投与量が異なり,多数の患者に同時に類似した医薬品の準備,調整,投与を行うことが多く,病院内でも危険な部署の一つと考えられる.透析室での医薬品安全には組織的,体系的な取り組みが必要である.本稿では,国際的な医薬品安全の基準や厚生労働省,日本透析医会が提唱している安全対策を紹介した.近年問題になっているポリファーマシー,多剤処方の問題についても言及した.
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