特集 アレルギー疾患
総説 押さえておきたい基本知識
現代におけるアレルギーマーチの考え方
長尾 みづほ
1
1国立病院機構三重病院臨床研究部
キーワード:
▶アレルギーマーチは一本道ではない.
,
▶古典的概念は今も年齢別有病率の変化の説明には有用である.
,
▶個々の疾患軌跡には大きな個体差がある.
,
▶アレルギーマーチは現代的には多疾患併存としてとらえられる.
,
▶皮膚バリア障害は経皮感作に関わる.
,
▶皮膚病変は食物感作の場になりうる.
,
▶保湿だけで一次予防は断定できない.
,
▶経口摂取は免疫寛容の視点から重要である.
,
▶AD単独よりAD+感作が喘息リスクを高める.
,
▶早期吸入抗原感作も喘息発症に関わる.
,
▶成人では持ち越しと新規発症を分けて考える.
,
▶一疾患を診たら他臓器症状も確認する.
Keyword:
▶アレルギーマーチは一本道ではない.
,
▶古典的概念は今も年齢別有病率の変化の説明には有用である.
,
▶個々の疾患軌跡には大きな個体差がある.
,
▶アレルギーマーチは現代的には多疾患併存としてとらえられる.
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▶皮膚バリア障害は経皮感作に関わる.
,
▶皮膚病変は食物感作の場になりうる.
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▶保湿だけで一次予防は断定できない.
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▶経口摂取は免疫寛容の視点から重要である.
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▶AD単独よりAD+感作が喘息リスクを高める.
,
▶早期吸入抗原感作も喘息発症に関わる.
,
▶成人では持ち越しと新規発症を分けて考える.
,
▶一疾患を診たら他臓器症状も確認する.
pp.1398-1404
発行日 2026年10月1日
Published Date 2026/10/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.43.10_005
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はじめに
アレルギーマーチとは,乳幼児期から小児期,さらに成人期にかけて,複数のアレルギー疾患が時間的に変遷しながら出現する現象を説明する概念である.古典的には,乳児期の湿疹・アトピー性皮膚炎atopic dermatitis(AD)に始まり,食物アレルギー,喘息,アレルギー性鼻炎へと進む一連の経過として理解されてきた1).しかし現在では,すべての患者がこの順番で疾患を発症するわけではなく,アレルギーマーチは単純な一本道ではないことが明らかになっている2).

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