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第5土曜特集 臓器連関が解き明かす疾患の深層
臓器連関と免疫疾患
アトピーマーチにおけるIL-13シグナルと2型古典的樹状細胞(cDC2)の役割
The role of IL-13 signaling and type 2 conventional dendritic cell(cDC2) in the atopic march
久保 允人
1
Masato KUBO
1
1京都大学免疫モニタリングセンター(KIC)
キーワード:
アトピー性皮膚炎(AD)
,
2型古典的樹状細胞(cDC2)
,
2型ヘルパーT(Th2)細胞
,
濾胞性ヘルパーT(TFH)細胞
,
インターロイキン13(IL-13)
,
2型アラーミン
,
胚中心(GC)
,
高親和性IgE抗体
Keyword:
アトピー性皮膚炎(AD)
,
2型古典的樹状細胞(cDC2)
,
2型ヘルパーT(Th2)細胞
,
濾胞性ヘルパーT(TFH)細胞
,
インターロイキン13(IL-13)
,
2型アラーミン
,
胚中心(GC)
,
高親和性IgE抗体
pp.821-826
発行日 2026年8月29日
Published Date 2026/8/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298090821
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
喘息,食物アレルギーなど多くのアレルギー疾患は,アトピー性皮膚炎(AD)を起点とする上皮バリアで起こる炎症から発症する.上皮由来サイトカイン,特にIL-33と胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)などのアラーミンは,2型ヘルパーT(Th2)細胞免疫を駆動する局所的な2型環境を形成する自然危険シグナル(DAMP)として働く.通常,バリアが破綻すると,局所での抗原提示が特異的免疫を誘導するが,バリアが高度に破綻した場合,局所の2型環境は局所だけでなく全身の免疫応答にも影響を与え,遠隔の二次リンパ組織(SLO)において樹状細胞(DC)介在性の2型免疫と高親和性IgE抗体産生を可能にする.シングルセルトランスクリプトーム(scRNAseq)解析の進展により,2型古典的DC(cDC2)は均一な単一集団ではなく,T-bet+cDC2AとT-bet-cDC2Bという異なる発生起源を持つ系統から構成されることが示された.特に,CD301b+cDC2(cDC2Bに類似)はIL-13受容体(IL-13Rα1)を発現する.IL-13シグナルはCD301b+cDC2の抗原提示能を増強し,Th2細胞および濾胞性ヘルパーT(TFH)細胞応答を支援することで,高親和性IgE抗体産生と全身性アナフィラキシーをもたらす.これらの知見は,局所の皮膚炎症が全身性アレルギー反応を引き起こすメカニズムを明らかにするとともに,IL-13-DC軸を標的とした精密免疫療法の新たな可能性を開く.

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