特集 食物アレルギー「食べる」ということを根本から見なおしてみる
食物アレルギーガイドライン 食物アレルギー 最近の考え方
海老澤 元宏
1
1国立病院機構相模原病院 臨床研究センター
キーワード:
過敏症-食物
,
免疫学的脱感作
,
臨床試験
,
診療ガイドライン
,
Omalizumab
,
Dupilumab
,
食物負荷試験
,
Ligelizumab
Keyword:
Food Hypersensitivity
,
Omalizumab
,
Practice Guidelines as Topic
,
Clinical Trials as Topic
,
Desensitization, Immunologic
,
Ligelizumab
,
Dupilumab
pp.1261-1266
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022318438
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▼最近の診断の進歩は分子生物学的に同定されたアレルゲンコンポーネントに基づいた診断である。▼食物経口負荷試験は鶏卵・牛乳の完全除去回避に有効であることがわが国のエビデンスで示された。▼経口免疫療法の目的はまず誤食等による症状誘発を防ぐことで目標量を低くしていく方向である。▼食物アレルギーの治療にも生物学的製剤による介入が向こう5年以内に期待されている。▼乳児期発症の食物アレルギーの予防の基本は湿疹の管理と適切な時期の食物の導入である。
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