特集 緩和医療
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がん患者の最終段階を支える質問促進・意思決定モバイル介入
藤森 麻衣子
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1国立がん研究センターがん対策研究所サバイバーシップ研究部
キーワード:
▶進行がん患者の困難な意思決定を支えるため,質問促進リスト(QPL)をモバイルアプリ化し,診察前の質問選択・価値観整理・フィードバック共有で対話を準備する介入を開発した.
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▶無作為化比較試験の結果,介入群は医師の共感的コミュニケーションと患者満足度が有意に向上し,心理的苦痛の悪化なく患者の主体的参加と共同意思決定が促進された.
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▶本アプリは限られた診察時間でも対話の質を高め,緩和医療における患者中心の意思決定支援モデルとして有望である.
Keyword:
▶進行がん患者の困難な意思決定を支えるため,質問促進リスト(QPL)をモバイルアプリ化し,診察前の質問選択・価値観整理・フィードバック共有で対話を準備する介入を開発した.
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▶無作為化比較試験の結果,介入群は医師の共感的コミュニケーションと患者満足度が有意に向上し,心理的苦痛の悪化なく患者の主体的参加と共同意思決定が促進された.
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▶本アプリは限られた診察時間でも対話の質を高め,緩和医療における患者中心の意思決定支援モデルとして有望である.
pp.232-233
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.43.02_016
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はじめに
進行がん患者の外来診療では,治療の変更や終了,標準治療後の療養,緩和ケア移行といった意思決定が求められる.これらの話し合いは,患者・家族・医療者にとって心理的負担が大きく,十分に話し合い,理解し,納得したうえで方針が決定されていないことも少なくない1).こうした状況を改善するために,「質問促進リストQuestion Prompt List(QPL)」を用いた支援により患者の主体的な関与を促す取り組みがある.QPLとは患者が医師に尋ねたいことや伝えたいことをあらかじめ整理し,診察時の対話を円滑にするツールであり,日本サイコオンコロジー学会/日本がんサポーティブケア学会による「がん医療における患者-医療者間のコミュニケーションガイドライン2022年版」においても強く推奨されている2).
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