特集 肺 炎
                        
                        
                
                  
                  
              
              
              
                  
                  
                  
                  
                            
                                    セミナー 肺炎診療のさまざまな側面におけるポイント
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    ウイルス性肺炎の最新の知見と検査の進め方
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                宮下 修行
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
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                                                尾形 誠
                                            
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                  1関西医科大学内科学第一講座呼吸器感染症・アレルギー科
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
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                                    ▶気道ウイルスには,コロナウイルス,インフルエンザウイルス,アデノウイルス,RSウイルス,パラインフルエンザウイルス,ヒトメタニューモウイルスなどが含まれる.
                                
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                                    ▶ウイルス感染症の検査は,分離培養,抗原検出,遺伝子検出,あるいは血清学的診断による.
                                
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                                    ▶FilmArray®を用いた日本の検討では,ライノ/エンテロウイルスが最も多く,次いでヒトメタニューモウイルス,インフルエンザA,RSウイルスと,より実臨床を反映する結果であった.
                                
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                                    ▶重症インフルエンザに対する抗ウイルス薬のランダム化比較試験の系統的レビューとネットワークメタ解析では,オセルタミビルとペラミビルは標準治療やプラセボと比較して入院期間を短縮する可能性がある.
                                
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                                    ▶重症ではないインフルエンザ患者を対象としたランダム化比較試験の系統的レビューとネットワークメタ解析では,バロキサビルは入院リスクを低減し,症状改善期間を短縮し,高リスク患者において標準治療やプラセボよりも優れている可能性があることが明らかになった.
                                
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                                    ▶オミクロンKP.3変異株による第11波の特徴は,定点報告患者数は減少したにもかかわらず,入院患者が増加したことである.
                                
                                
                            
                        
                
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                                    ▶気道ウイルスには,コロナウイルス,インフルエンザウイルス,アデノウイルス,RSウイルス,パラインフルエンザウイルス,ヒトメタニューモウイルスなどが含まれる.
                                
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                                    ▶ウイルス感染症の検査は,分離培養,抗原検出,遺伝子検出,あるいは血清学的診断による.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶FilmArray®を用いた日本の検討では,ライノ/エンテロウイルスが最も多く,次いでヒトメタニューモウイルス,インフルエンザA,RSウイルスと,より実臨床を反映する結果であった.
                                
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                                    ▶重症インフルエンザに対する抗ウイルス薬のランダム化比較試験の系統的レビューとネットワークメタ解析では,オセルタミビルとペラミビルは標準治療やプラセボと比較して入院期間を短縮する可能性がある.
                                
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                                    ▶重症ではないインフルエンザ患者を対象としたランダム化比較試験の系統的レビューとネットワークメタ解析では,バロキサビルは入院リスクを低減し,症状改善期間を短縮し,高リスク患者において標準治療やプラセボよりも優れている可能性があることが明らかになった.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶オミクロンKP.3変異株による第11波の特徴は,定点報告患者数は減少したにもかかわらず,入院患者が増加したことである.
                                
                                
                            
                        
                
                pp.1674-1679
                
                
                
                  発行日 2025年11月1日
                  Published Date 2025/11/1
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.50936/mp.42.11_012
                
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はじめに
ウイルス性肺炎は,①呼吸器を主な標的とする気道(呼吸器系)ウイルスによる肺炎と,②呼吸器以外の臓器や細胞も標的とする全身症候をきたすウイルスによる合併症としての肺炎に大別される.気道ウイルスは通常,予後良好な上気道炎の病型をとるが,経過中に下気道感染症へと進展し肺炎を合併することがある.後者の場合は全身性感染症の合併症として,血行性あるいはリンパ行性にウイルスが肺に移行し肺炎を起こす.後天性免疫不全症候群(AIDS)患者,悪性リンパ腫や白血病などの悪性腫瘍や,臓器移植患者などの易感染性宿主に発症することが多い.

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