今月の主題
ウイルス性肺炎の展望
加地 正郎
1
1九州大第一内科
pp.1168-1171
発行日 1964年11月10日
Published Date 1964/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200550
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ウイルス性肺炎には,ウイルス単独によつておこるものから,細菌の二次感染を伴うものまであつて,実地診療の面から,それぞれかなり違つたニュアンスを与えているように老えられる。
また,最近の原発性異型肺炎病原の発見は,ウイルス性肺炎への関心を高めてきているが,その病原は,これまで考えられていたようなウイルスではなくて,PPLOに属するものであつたりしてウイルス性肺炎をもう一度見なおしてみることも必要となってきた。
ここには,ましん,痘瘡などで合併してくる肺炎は含めず,呼吸器ウイルスによつておこる肺炎のみをとりあげる。
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