特集 肺 炎
                        
                        
                
                  
                  
              
              
              
                  
                  
                  
                  
                            
                                    セミナー 肺炎診療のさまざまな側面におけるポイント
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    結核,肺非結核性抗酸菌症(肺NTM症)の診断と治療
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                児玉 達哉
                                            
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                                                森本 耕三
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1結核予防会複十字病院呼吸器センター
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
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                                    ▶肺結核症の罹患率は減少傾向を示している一方で,肺NTM症の罹患率は上昇増加傾向を認めている.
                                
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                                    ▶肺結核症および肺NTM症の診断においては細菌学的な証明が基本である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶喀痰,胃液,気管支鏡検体といった臨床検体を確保し,治療前に薬剤感受性検査を行うことが重要である.
                                
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                                    ▶治療中の悪化(画像上の悪化や菌量の増加)や再発時にも臨床検体を確保し,薬剤感受性検査を実施することが重要である.
                                
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                                    ▶治療終了後,肺結核症では一般的に2年間の経過観察を行う.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶肺NTM症については,定期的なフォローアップを行い,再発の有無を確認するとともに,必要に応じて気管支拡張症としての管理をすることが重要である.
                                
                                
                            
                        
                
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                                    ▶肺結核症の罹患率は減少傾向を示している一方で,肺NTM症の罹患率は上昇増加傾向を認めている.
                                
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                                    ▶肺結核症および肺NTM症の診断においては細菌学的な証明が基本である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶喀痰,胃液,気管支鏡検体といった臨床検体を確保し,治療前に薬剤感受性検査を行うことが重要である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶治療中の悪化(画像上の悪化や菌量の増加)や再発時にも臨床検体を確保し,薬剤感受性検査を実施することが重要である.
                                
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                                    ▶治療終了後,肺結核症では一般的に2年間の経過観察を行う.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶肺NTM症については,定期的なフォローアップを行い,再発の有無を確認するとともに,必要に応じて気管支拡張症としての管理をすることが重要である.
                                
                                
                            
                        
                
                pp.1680-1686
                
                
                
                  発行日 2025年11月1日
                  Published Date 2025/11/1
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.50936/mp.42.11_013
                
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はじめに
日本における結核罹患率は2021年に人口10万対9.2となり,初めて低蔓延国となった.2023年の新規発症者は10,096人,罹患率は人口10万対8.1であり,2021年以降減少傾向を維持している1).しかしながら,罹患率2.6の米国,同5.1のドイツなど,他の先進国と比較すると,依然として高い水準にある.また,結核患者の高齢化も進行しており,新規登録結核患者のうち65歳以上が67%,80歳以上が約43%を占めている.加えて,外国出生者による結核患者は全体の16%を占めている.

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