特集 関節リウマチの基礎・臨床2021 Update
関節リウマチ診療における自己抗体の臨床的意義
藤井 隆夫
1
1和歌山県立医科大学医学部リウマチ・膠原病科学講座 教授
キーワード:
関節リウマチ
,
リウマトイド因子
,
抗CCP抗体
,
抗核抗体
,
TNF-α
Keyword:
関節リウマチ
,
リウマトイド因子
,
抗CCP抗体
,
抗核抗体
,
TNF-α
pp.13-17
発行日 2021年2月20日
Published Date 2021/2/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.39.02_0013-0017
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関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)は骨破壊を特徴とする全身性自己免疫疾患である。その発症機序は不明確な点が多いが,ヒト白血球抗原などの遺伝的素因に,歯周病,肺感染症,外傷などの後天的素因が加わることによって,抗シトルリン化蛋白/ペプチド抗体(anti-citrullinated peptide/protein antibodies:ACPA),リウマトイド因子(rheumatoid factor:RF)が活性化されることがきっかけとなる1)。これら自己抗体の活性化のみですぐに発症するわけではないものの,特定の自己抗原(あるいは一部修飾された自己抗原)に対する高力価の抗体が患者血清中に高頻度で認められることが,「自己免疫疾患」の根拠の1つとなっている。本稿では,RA診療におけるACPAとRFの臨床的意義を概説する。「KEY WORDS」関節リウマチ,リウマトイド因子,抗CCP抗体,抗核抗体,TNF-α
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