Japanese
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特集 小児臨床検査2024
Ⅺ.自己抗体検査
1.リウマチ性疾患に関連する自己抗体 1)抗核抗体
Antinuclear antibodies
伊藤 保彦
1
Yasuhiko Itoh
1
1日本医科大学大学院医学研究科小児・思春期医学
キーワード:
抗核抗体
,
自己免疫疾患
,
間接蛍光抗体(FANA)法
,
二重免疫拡散(Ouchterlony)法
,
酵素抗体(EIA)法
Keyword:
抗核抗体
,
自己免疫疾患
,
間接蛍光抗体(FANA)法
,
二重免疫拡散(Ouchterlony)法
,
酵素抗体(EIA)法
pp.346-349
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001954
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1 検査の意義と適応
抗核抗体(antinuclear antibodies:ANA)という言葉には二つの意味がある1)。一つ目は検査名であり,スライドグラス上の細胞の核に反応する自己抗体を間接蛍光抗体法(FANA法)で検出する検査法のことである(図1A)1)。ANAは厳密には核に対する抗体を意味するが,FANA法では細胞全体が観察できるので,細胞質や細胞内小器官に対する抗体も検出される。対応抗原の違いは蛍光染色パターンに反映される(表1)1)。酵素抗体法(EIA法)(図1B)1)も開発されているが,後述する理由で推奨できない(表2)1)。
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