Round Table Discussion
ゲノム診断による胆膵がん治療の現状と展望
森實 千種
1
,
眞島 喜幸
2
,
松林 宏行
3
,
金井 雅史
4
1国立がん研究センター中央病院肝胆膵内科医長/希少がんセンター
2特定非営利活動法人パンキャンジャパン理事長
3静岡県立静岡がんセンター内視鏡科医長/遺伝カウンセリング室室長
4京都大学大学院医学研究科腫瘍薬物治療学講座准教授
pp.4-10
発行日 2021年12月30日
Published Date 2021/12/30
DOI https://doi.org/10.34449/J0118.02.01_0004-0010
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わが国では2019年,固形がん分野において遺伝子パネル検査が保険収載下で実施可能となり「がんゲノム診療元年」と称された。直近では,より低侵襲なリキッドバイオプシー検査や,胆膵がんの治療面ではBRCA変異陽性の治癒切除不能膵がんを対象としたオラパリブが承認を取得するなど,遺伝子変異にあわせた治療の普及が期待されつつある。難治がんが多くを占めるとされる胆膵がん領域におけるゲノム診療への期待と現状,課題について,本領域のエキスパートの先生方に議論いただいた。
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