特集 食品安全の最前線―食品衛生の観点から―
4.ガス置換包装による食肉の安全確保
森田 幸雄
1
1東京家政大学家政学部栄養学科教授
pp.23-29
発行日 2019年11月30日
Published Date 2019/11/30
DOI https://doi.org/10.34449/J0108.03.91_0023-0029
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ガス置換包装(Modified Atmosphere Packaging:以下,「MAP」と略)とは,食品の変質を抑制し,食品本来のもつ品質を保持することを目的として,食品の包装内の空気を除去し,二酸化炭素や窒素による不活性ガスや酸素などに置換・充填するものである1).日本工業規格(JIS)の定義(http://kikakurui.com/z0/Z0108-2012-01.html)によるとガス置換包装はGas Exchange Packagingとしており,「内容物の充塡時に容器から空気を吸引排気し,代わりに窒素及び二酸化炭素のような不活性ガスで置換して密封し,又は不活性ガスで強制的に容器内空気を置換して密封し,食品の変質などを防止することを目的とする包装.容器には,ガスバリア性の優れた包装材料を用いる」としている.ポテトチップスや揚げもち等の油菓子の食品包装には頻繁に用いられている.
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