症例検討会
内分泌療法抵抗性のⅣ期の浸潤性小葉癌:エキスパートパネルでの検討を踏まえて
五味 直哉
1
,
深田 一平
2
,
笹野 公伸
3
,
髙橋 俊二
4
1がん研究会有明病院画像診断部
2がん研有明病院ゲノム診療部/乳腺内科
3東北大学名誉教授/東北大学大学院医学系研究科病理病態学講座病理診断学分野客員教授
4がん研有明病院総合腫瘍科/ゲノム診療部
pp.5-14
発行日 2023年5月30日
Published Date 2023/5/30
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.07.02_0005-0014
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症例:50歳台 女性主訴:食欲低下と嘔気現病歴:他院にて腹部超音波で幽門部狭窄を疑われ20XX年3月にがん研有明病院を受診。胸腹部CTで膵頭部に3cmの腫瘤が認められた。また左乳房C区域に3cm大の腫瘤があり,左腋窩リンパ節腫大も確認された。消化器内科を受診し膵頭部腫瘤に対して超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)を実施したところ,乳癌浸潤性小葉癌の転移が疑われ,幽門部の狭窄症状が強いため同年4月に胃空腸・回腸横行結腸バイパス術を実施。
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