症例検討会
転移再発乳癌 ~長い経過を経て多彩な転移を認めた浸潤性小葉癌の1例~
五味 直哉
1
,
伊藤 良則
2
,
笹野 公伸
3
,
小林 心
4
1がん研究会有明病院画像診断部
2がん研究会有明病院乳腺センター乳腺内科部長
3東北大学大学院医学系研究科病理病態学講座病理診断学分野教授/東北大学附属病院病理部部長
4がん研究会有明病院乳腺センター・乳腺内科医長
pp.5-17
発行日 2015年3月31日
Published Date 2015/3/31
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.01.01_0005-0017
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「症例」63歳現病歴:1994年6月右乳癌(浸潤性小葉癌)にて乳房切除。腋窩リンパ節郭清施行。術後13年,胸壁の腫瘤を主訴にがん研究会有明病院を受診。家族歴:乳癌,卵巣癌はなし既往歴:B型肝炎,糖尿病来院時所見(再発時):胸壁に30×16×13mmの境界不明瞭なしこりを認める。「①初診時の診断と治療」1.初診時の経過五味(司会):今回は,長い経過を経て多彩な転移を認めた浸潤性小葉癌(invasive lobular carcinoma)について検討します。主治医の立場から小林心先生(がん研有明病院),腫瘍内科医の立場から伊藤良則先生(がん研有明病),病理医の立場から笹野公伸先生(東北大学),そして画像診断医の立場からは私,五味(がん研有明病院)が参加します。それでは小林先生,症例の概要について初診時からご紹介ください。
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