今月の表紙
浸潤性小葉癌
都竹 正文
1
,
古田 則行
1
,
坂本 穆彦
2
1癌研究会附属病院細胞診断部
2東京大学医学部病理学教室
pp.945
発行日 1995年11月1日
Published Date 1995/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902537
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乳癌は乳管上皮から発生する乳管癌と小葉内細乳管上皮から発生する小葉癌に大別される.浸潤性小葉癌(invasive lobular carcinoma)は「臨床・病理乳癌取扱い規約」の中で浸潤癌・特殊型に分類されている.
小葉癌は欧米型の癌であり,本邦での浸潤性小葉癌の頻度は1〜2%で欧米での10%前後に比べて著しく低かったが,本邦乳癌の欧米化現象に伴い経年的な頻度の上昇がみられ,癌研例での最近の7年間の統計では,全乳癌の4.1%を占めるに至っている.
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