Japanese
English
今月の症例
乳癌(浸潤性小葉癌)の大腸転移の1例
A Case of Colonic Metastasis from Lobular Carcinoma of the Breast
北市 智子
1
,
奥山 祐右
1
,
李 哲柱
2
,
榎 泰之
3
Tomoko Kitaichi
1
,
Yusuke Okuyama
1
,
Tecchuu Lee
2
,
Yasuyuki Enoki
3
1京都第一赤十字病院消化器科
2京都第一赤十字病院乳腺外科
3京都第一赤十字病院検査部病理
pp.1728-1730
発行日 2010年10月25日
Published Date 2010/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102034
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〔患 者〕 60歳,女性.
〔既往歴〕 47歳時に右乳癌にて右乳房切除術施行された.浸潤性小葉癌,T1N2M0 stage IIIA,エストロゲンレセプター,プロゲステロンレセプター陽性と診断され,術後放射線療法と動注療法を施行した.以後,外来にて抗癌剤の内服治療を行っていたが,51歳時,後腹膜に再発を来した.2009年8月ごろよりCEA 5.8ng/ml,CA15-3 188.7U/mlと腫瘍マーカーが上昇し,下痢症状を伴うため下部消化管精査目的に同年8月中旬に当科へ紹介となった.
〔現 症〕 身長163cm,体重56kg,栄養状態良好.結膜に貧血や黄疸なし.表在リンパ節触知せず.腹部平坦かつ軟で異常所見を認めず.
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