State of the ART
BRCAゲノムの異常とPARP阻害剤
髙田 正泰
1
1京都大学医学部附属病院乳腺外科准教授
pp.17-21
発行日 2022年3月10日
Published Date 2022/3/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.07.01_0017-0021
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「ポイント」・Unselectedな乳癌を対象とした場合,約4%にBRCA1/2病的バリアントが検出される。・PARP阻害剤は,BRCA1/2病的バリアントを有するHER2陰性の手術不能または再発乳癌の特に早い治療ラインでの効果が期待される。・オラパリブのコンパニオン診断としての遺伝学的検査と,HBOC診断としての遺伝学的検査の目的・対象の違いを整理しておく必要がある。・PARP阻害剤の耐性機序に基づく他の分子標的治療との併用療法,あるいは生殖細胞系列のBRCA1/2以外の病的バリアントを有する症例におけるPARP阻害剤の有用性について,検討が進められている。
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