誌上ディベート
ホルモン受容体陽性再発乳癌に対しAIと併用すべきはCDK4/6阻害薬か,エベロリムスか 論点整理
南 博信
1
1神戸大学大学院医学研究科内科学講座腫瘍・血液内科学分野教授
pp.33-33
発行日 2021年2月10日
Published Date 2021/2/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.06.02_0033-0033
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ホルモン受容体陽性再発乳癌に対し,一次治療でアロマターゼ阻害薬(AI),二次治療でフルベストラントにCDK4/6阻害薬を併用すると,それぞれAI,フルベストラント単独に比べて無増悪生存期間(PFS)が延長することが示され,広く用いられるようになった1)−6)。CDK4/6阻害薬として日本ではパルボシクリブとアベマシクリブが使用され,海外ではリボシクリブも用いられているが,アベマシクリブとリボシクリブ*は既治療例でフルベストラントと併用するとPFSのみならず全生存期間も延長させる7)8)。しかし,CDK4/6阻害薬は内分泌療法と比べて副作用が強く,パルボシクリブは好中球減少,アベマシクリブは下痢が問題となる。●本企画「誌上ディベート」は,ディベートテーマに対してあえて一方の見地に立った場合の議論です。問題点をクローズアップすることを目的とし,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません。また,特定の薬剤の誹謗をするものではありません。・論点整理/南博信・「CDK4/6阻害薬を併用すべき」とする立場から/河村雪乃/下村昭彦・「エベロリムスを併用すべき」とする立場から/古川孝広
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