Visual View:基礎講座
アルコール依存症の基礎生物学 連載⑦インターネット依存の心理生物学
廣中 直行
1
1株式会社LSIメディエンス薬理研究部
pp.6-10
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0078.05.01_0006-0010
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
「やることがなにもない暇なときには朝から晩まで,寝ないで記憶を失うくらい(オンラインゲームを)やっていた」,「休日は睡眠2,3時間,食事を除いた時間はすべてやっていた」(男性22歳,学生)というような状態が「インターネット・ゲーム依存」である。精神科医Ivan Goldbergが1995年にインターネット上で「診断基準」を発表したのがきっかけだが,実はこの「基準」はDSMのパロディであった。しかし,ピッツバーグ大学の臨床心理学者Kimberly Youngはこれにヒントを得て,インターネットの過度の使用を「新しい精神障害」としてアメリカ心理学会に報告した。
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.