「人」
第6回
辻本 士郎
1
1ひがし布施クリニック院長
pp.2-2
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0078.05.01_0002-0002
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各地でさまざまな依存症プログラムが実施されている。普遍的で,誰でも可能なアルコール依存症治療が,新しい人材を生み出していくことを期待している。私が依存症治療に入門したときは,「アルコール中毒」(なだいなだ氏 著,紀伊國屋書店)が唯一の教科書であった。師匠(あえて言わせていただきます)の小杉好弘先生からは「患者さんが教科書だよ」と教えられていた。その時代と隔世の感がある。多くの依存症関係の書籍や研修会・ワークショップで知識を学び,技術を習得することができるようになった。30年の時間で得たものを3日で得ることが可能になり,個体発生は系統発生を繰り返すことが実感できる。
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