Clinical Report
患者を信じてみることの大切さ
天野 雄平
1
1医療法人杏野会各務原病院診療部長
pp.60-62
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0078.03.02_0060-0062
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「はじめに」私は心療内科を皮切りに医療の世界に入り、大学病院精神科を経て、現在は依存症を専門に扱う精神科病院に勤務しています。アルコール依存症患者とのかかわりは大学病院時代に始まり(当時、大学病院で依存症治療担当をしており、退職後も今に至るまで非常勤講師として学生・研修医に対する依存症講義・臨床実習を受け持っています)、現在で10年ほどとなり、現病院に入職し、より本格的に依存症治療に取り組むようになって4年になります。現在はアルコール以外にも薬物、ギャンブル、ネットゲーム、摂食関連、自傷行為、性依存など広い範囲の依存に対応しております。本稿では、心に残る症例ということで、依存症治療に取り組み始めて、それまで紋切型だった自分の対応が変わるきっかけになったケースについてご紹介したいと思います。
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