連載 悩めることも才能だ!―宮子あずさのお悩み外来②
奇跡は信じたい! でも・・・・・・.
宮子 あずさ
1
1東京厚生年金病院
pp.166-167
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100029
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- 文献概要
がんの末期状態で回復の見込みのない患者さんがおられます.そのご家族が,病気治癒に効くという「ルルドの水」(南フランスのピレネー山脈の山麓にある町ルルドにある,マッサビエルの洞窟の泉から湧き出ている水.数多くの奇跡を起こし,多くの人の病気を治したという)を患者さんに飲ませており,ご家族がどうしても来られない場合には「飲ませてください」と私たち看護師に頼まれました.その意を汲んでやむを得ず行なっていたところ,医師に「看護師はそこまでしなくてもよい」と注意されました.また,水も長い時間が経つと悪くなるので,ご家族に内緒で定期的に新鮮な水に入れ替えておくべきかとも思うのですが,それでは意味がないのかもしれないと悩みます.その水のご利益を信じるわけではないのですが…….(35歳・女性・外科病棟)
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