特集 Special Article:
内科医のための心理社会的治療 4.認知行動療法による治療介入
中山 秀紀
1
1久里浜医療センター精神科
pp.35-40
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0078.03.02_0035-0040
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「Summary」アルコール依存症の代表的な断酒維持療法には、心理・精神療法や薬物療法、自助グループへの参加などがあげられる。心理・精神療法の一種である認知行動療法(CBT)はアルコール依存症の断酒継続治療にも応用されている。認知行動療法はアルコール依存症者特有の、飲酒に対する認知の偏りや、飲酒につながりやすい行動の修正を目標とする。本稿では、久里浜医療センターで行われている認知行動療法(GTMACK)を紹介する。内科などアルコール専門医療機関以外において認知行動療法の全般を行うことは困難と思われるが、問題飲酒の継続やアルコール専門医療機関への受診を妨げている一因である飲酒への認知の偏りの、検証・修正に有用なセッションもあるので、参考にしていただければ幸いである。「Key Words」アルコール依存症,認知行動療法,簡易介入
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