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早産児晩期循環不全 早産児晩期循環不全─循環動態とその対応─
増本 健一
1
1東京女子医科大学母子総合医療センター新生児医学科
pp.30-33
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0055.08.02_0030-0033
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「はじめに」早産児晩期循環不全とは,出生後早期の呼吸循環動態が不安定な時期を過ぎた後,感染症などの明らかな誘因なく血圧低下,尿量減少などの循環不全を呈する早産児特有の合併症である。本症の循環不全は,容量負荷やカテコラミン投与などの昇圧治療に反応が乏しく,ステロイド投与が効果的であることから,主な病態として相対的副腎不全が考えられているが,発症に関わる因子やそのメカニズムは十分に解明されていない。本稿では,早産児における相対的副腎不全および早産児晩期循環不全の循環動態とその対応について述べる。「Key words」相対的副腎不全,コルチゾール,カテコラミン不応性低血圧,高心拍出状態,ヒドロコルチゾン
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