増刊号 周産期診療のための病態生理
[新生児編]
心血管系
なぜ晩期循環不全は超早産児に起こりやすいのか
中西 秀彦
1
NAKANISHI Hidehiko
1
1北里大学医学部附属新世紀医療開発センター先端医療領域開発部門新生児集中治療学
キーワード:
超早産児
,
副腎皮質機能不全
,
ハイドロコルチゾン
,
脳室周囲白質軟化症
,
脳性麻痺
Keyword:
超早産児
,
副腎皮質機能不全
,
ハイドロコルチゾン
,
脳室周囲白質軟化症
,
脳性麻痺
pp.363-367
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001317
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晩期循環不全の基本病因,発症機序
晩期循環不全(late-onset circulatory collapse:LCC)は,早産児(特に28週未満の超早産児)が,出生後早期の呼吸・循環動態が不安定な時期を過ぎ,比較的全身状態が安定した生後1週以降に突然の血圧低下,尿量減少,体重増加などの循環不全症状を呈する一連の疾患である1)。
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