国際学会Report
第63回 Society for Reproductive Investigation(SRI)
児玉 由紀
1
1宮崎大学医学部産婦人科学分野教授・総合周産期母子医療センター長
pp.35-36
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0055.08.02_0035-0036
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2016年3月16~19日にSociety for Reproductive Investigation(SRI)の第63回Annual Scientific Meetingに参加した。今回の大会は,Yale大学のHugh Taylor教授を会長にカナダのモントリオールで開催された。プログラムには,会長指定講演,plenary session,口演,シンポジウム,ポスターがあり,1フロアだけで開催できたほどの広い会場であった。初日はsatellite meetingとして,胎児生理学,胎盤関連,早産,子宮内膜症,生殖関連などのセッションが組まれていた。胎児生理学のセッションでは,母体の食事(特に脂質摂取)や肥満が,胎児・新生児の免疫系,ひいては将来の肥満のリスクにつながるという発表があった。また“baby needs microbes! ”は大変興味深く,経腟分娩や母乳哺育によって獲得された児の腸内細菌が,サイトカインの産生などに影響するという。
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