特集 CURRENT TOPICS 便秘症診療の最前線
6 便秘の外科治療とその適応
味村 俊樹
1
1自治医科大学外科学講座消化器一般移植外科学部門 教授
pp.31-36
発行日 2020年6月30日
Published Date 2020/6/30
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.16.01_0031-0036
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慢性便秘症に対する外科治療には,高度大腸通過遅延型便秘症に対する大腸切除術,直腸瘤に対する直腸瘤修復術,直腸重積に対するventral rectopexy,難治性排便障害に対する順行性洗腸法やストーマ造設術がある。これらの外科治療では,たとえ手術で解剖学的に正常と思われる状態に修復しても,必ずしも症状が改善するとは限らないので,適応症例を適切に選択した上で,患者に手術の目的と意義を丁寧に説明することが重要である。
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