特集 CURRENT TOPICS 便秘症診療の最前線
1 便秘の実態(定義と疫学)
小笠原 尚高
1
1愛知医科大学消化管内科 准教授
pp.12-13
発行日 2020年6月30日
Published Date 2020/6/30
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.16.01_0012-0013
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『慢性便秘症診療ガイドライン2017』により便秘の定義や診断基準が示された。日本人の便秘有病率は,50歳以下では女性の比率が高いが,男女とも加齢とともに増加し,70歳以降の高齢になると男性の比率が増え性差がなくなる。われわれのインターネットによる一般生活者における便秘の実態調査では,51.5%が便秘を自覚し,便秘自覚者の43.8%が刺激性下剤を服用しており,薬局での購入が67.5%であった。
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