CLINICAL CONFERENCE 症例から学ぶ上部消化器疾患
第27回 ステーキハウス症候群
笹井 貴子
1
1川崎医科大学総合医療センター総合内科2
pp.13-15
発行日 2018年7月10日
Published Date 2018/7/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.14.01_0013-0015
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最近,医療系のインターネットで話題になっているのが,ステーキハウス症候群である。岡山にも最近,全国区のステーキ店がオープンし,開店当初から長蛇の列をなし,依然として人気が高い。レストランでの外食だけでなく,肉を購入し自宅で調理して食べるなど,以前は高級であったステーキも,比較的安価に食べられる時代となっている。また,ステーキだけでなく,焼肉を食する機会も多くなっているが,ゆったりと,時間をかけて,十分に咀嚼して食事をする時間は失われているようである。これまで,食道に肉塊を詰まらせて受診する患者を経験していたが,それらの症例がステーキハウス症候群であったことは知らなかった。ステーキハウス症候群は,1963年にNortonが最初に報告したとされている1)。外食店のステーキを食べているときに,食道に肉塊を詰まらせて受診した典型的なステーキハウス症候群症例を経験したので報告する。
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