New Information of Glaucoma
新しい手術デバイスHydrusについて
有村 尚悟
1
,
稲谷 大
2
1福井大学医学部眼科学教室 外来医長・助教
2福井大学医学部眼科学教室 科長・教授
pp.33-36
発行日 2025年8月29日
Published Date 2025/8/29
DOI https://doi.org/10.34449/J0024.01.70_0033-0036
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緑内障治療の基本戦略は眼圧の下降にあり,これまでに点眼療法,レーザー治療,ならびに濾過手術が標準的な治療手段として広く用いられてきた.点眼薬は最も非侵襲的な治療法であるが,長期的な使用が求められるため,副作用や患者の服薬遵守(アドヒアランス)の課題が生じやすい.レーザー治療は一過性に眼圧を下降させる効果を有するものの,長期的な持続性に限界がある.また,線維柱帯切除術やチューブシャント手術といった従来の濾過手術は,顕著な眼圧下降効果をもたらす一方で,術後合併症,視機能の低下,感染症などのリスクが懸念される.

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