これからの緑内障診療のために
緑内障の薬物治療 第1回 配合薬の功罪
溝上 志朗
1
1愛媛大学医学部眼科学講座 准教授
pp.37-39
発行日 2025年8月29日
Published Date 2025/8/29
DOI https://doi.org/10.34449/J0024.01.70_0037-0039
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
点眼薬による眼圧下降は緑内障治療の基本である.近年,点眼薬の開発が進み,さまざまな薬理作用をもつ薬剤が登場したことで,治療の選択肢は飛躍的に広がっている.また,複数の薬効成分を1つの容器にまとめた配合薬も次々と上市され,患者の負担を軽減しつつ,より強力な眼圧下降効果が得られるようになった.本稿では,まず配合薬の利点と課題について概説し,後編では高齢者における点眼治療の対策について述べたい.

Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.