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特集 新しいエネルギーデバイスの構造と使い方のコツ
〔内視鏡下手術への応用〕
腹腔鏡下肝癌手術における新しいエネルギーデバイス
Novel energy devices for laparoscopic liver resection
水口 徹
1
,
川本 雅樹
1
,
目黒 誠
1
,
平田 公一
1
Toru MIZUGUCHI
1
1札幌医科大学外科学第1講座
キーワード:
腹腔鏡下手術
,
凝固止血
,
エネルギーデバイス
Keyword:
腹腔鏡下手術
,
凝固止血
,
エネルギーデバイス
pp.1544-1552
発行日 2010年11月20日
Published Date 2010/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103321
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要旨:腹腔鏡下肝切除術は2010年度の保険収載に伴って広く普及しつつある.開腹手術での左手ナビゲーションの手術は高い止血効果を兼ね備えたエネルギーデバイスの登場によって安全に肝切除術を施行することが可能になり,限定的な視野である腹腔鏡下手術へと移行してきた背景がある.脈管に対する止血・凝固の基本的な考え方は,100℃程度の温度でコラーゲンを変性させることにある.生理食塩水を介した温度コントロール,出力機器による電圧と電流コントロール,超音波によるコントロール,ポリマー構造によるコントロールなどの工夫がなされてきた.本稿では代表的な各種のエネルギーデバイスの構造や特徴を紹介し,またkey phraseを付記して,われわれなりの使用法のコツを紹介する.
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