目でみるシリーズ 画像でみる緑内障の病態
第22回 MRIでみるバルベルトTM緑内障インプラント手術後の濾過胞
岩﨑 健太郎
1
,
稲谷 大
2
1福井大学医学部眼科学教室 助教
2福井大学医学部眼科学教室 教授
pp.1-4
発行日 2024年2月27日
Published Date 2024/2/27
DOI https://doi.org/10.34449/J0024.01.67_0001-0004
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本邦で使用可能なプレートのあるチューブシャント手術は,バルベルトTM緑内障インプラントとアーメドTM緑内障バルブがある.これらは,ロングチューブシャント手術とされる術式であり,房水を眼内からチューブに通してプレート周囲に流出させ,プレート周囲に形成される結合織の被膜を通して周囲組織に房水を吸収させることで眼圧下降を得るものである.トラベクレクトミーなどの濾過手術と異なり,術後の濾過胞が眼窩後方に位置するため,普段使用する細隙灯顕微鏡や前眼部光干渉断層撮影(optical coherence tomography:OCT)などの検査機器では濾過胞の全体像把握が困難である.そこで,筆者らは磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging:MRI)を使用し,バルベルトTM緑内障インプラント手術(以下,バルベルト手術)後の濾過胞を評価したので紹介する.
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