機器・薬剤紹介
25.バルベルト緑内障インプラント
石田 恭子
1
1東邦大学医療センター大橋病院眼科
pp.511-519
発行日 2018年5月5日
Published Date 2018/5/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000661
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米国では,1990年にバルベルト緑内障インプラント(BGI, Abbott Medical Optics)が登場して以降,ロングチューブシャント手術の件数は年々増加し,2003年に7,788件であったのが,2012年には12,021件と報告されている1)。一方,手術既往例あるいは外傷例に対する線維柱帯切除術の件数は,2003年に11,018件であったのが,2012年には5,723件と減少している1)。これは,難治性緑内障に対するロングチューブシャント手術の良好な報告が蓄積され,その適応が広がったことによるところが大きい。一方本邦では,米国に大きく遅れ,2012年になってインプラント手術が認可され,BGIに次いで,2014年にはアーメド緑内障バルブ(AGV, JFCセールスプラン)の使用が可能となり緑内障手術治療の選択肢が広がった。本稿では,BGIの原理,適応,手術手技と管理,成績などについて解説する。
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