特集 肉ばなれの臨床
2.肉ばなれの治療
肉ばなれに対する多血小板血漿(PRP)療法の現状と課題
小林 洋平
1,2
,
齋田 良知
2,3
1医療法人社団淳英会Jメディカルおゆみの
2順天堂大学整形外科・スポーツ診療科
3順天堂大学医学部医学研究科スポーツ医学・再生医療講座
キーワード:
肉ばなれ(muscle strain)
,
多血小板血漿(platelet-rich plasma;PRP)
,
早期復帰(early return to play)
,
再受傷予防(prevention of reinjury)
Keyword:
肉ばなれ(muscle strain)
,
多血小板血漿(platelet-rich plasma;PRP)
,
早期復帰(early return to play)
,
再受傷予防(prevention of reinjury)
pp.350-358
発行日 2023年3月19日
Published Date 2023/3/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001322
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肉ばなれからの早期復帰と再発予防を目的とした新規治療として多血小板血漿(platelet-rich plasma;PRP)療法があるが,施設ごとに使用するPRPが異なるだけではなく診断や適応,投与方法やリハビリテーション法などが標準化されていないため,有効性に関するエビデンスはまだ得られていない。筆者らは,筋腱移行部損傷もしくは筋内腱損傷を伴う肉ばなれに対するエコーガイド下のleukocyte-poor PRP投与を標準治療としている。本稿では,国内外のエビデンスの紹介とともに肉ばなれに対するPRP療法の実際を解説する。
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