特集 思春期を再考する
思春期女性の自傷行為
林 直樹
1
1帝京大学医学部精神神経科学講座主任教授
キーワード:
自傷行為(self-injury)
,
思春期(adolescence)
,
精神科治療(psychiatric treatment)
,
女性ホルモン(female sex hormone)
Keyword:
自傷行為(self-injury)
,
思春期(adolescence)
,
精神科治療(psychiatric treatment)
,
女性ホルモン(female sex hormone)
pp.55-58
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.27.03_0055-0058
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自傷行為とは,意図的に行われる自己身体を損傷する行為の総称である。希死念慮を伴うなどの重症のケースは,精神科的な対応が必要になるが,大多数は家族や周囲の人々からの支持を得て,自傷を行う状態から脱することができる。自傷行為には,思春期における社会の独立したメンバーになるという心理社会的な課題や第二次性徴発現などの身体的変化への適応といった多くの課題に直面して生じる混乱とみることができる。また,その発生に女性ホルモンの関与が想定されており,月経周期やホルモン動態との関連についての研究が進められている。「KEY WORDS」自傷行為(self-injury),思春期(adolescence),精神科治療(psychiatric treatment),女性ホルモン(female sex hormone)
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