特集 思春期を再考する
思春期のメンタルヘルス
田中 恭子
1
1国立成育医療研究センターこころの診療部児童・思春期リエゾン診療科診療部長
キーワード:
思春期心性
,
自我同一性
,
アイデンティティクライシス
,
メンタルヘルス
Keyword:
思春期心性
,
自我同一性
,
アイデンティティクライシス
,
メンタルヘルス
pp.49-54
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.27.03_0049-0054
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思春期は,性や生殖の面での成熟を含む急速な身体的,認知的,社会的変化を特徴とする期間である。発達課題であるアイデンティティの確立を目指しながらも,批判的思考や大人社会への拒否感,親への両価的感情など,心の状態は心理社会的因子などに影響を受けやすく脆弱性をもつといわれる。しかしながらその脆弱性は言葉を換えればこころのしなやかさにも通じる心性とも考えられ,真摯でかつ前向きな支援が,この時期の子どもの自立・自律にプラスになる可能性がある。本稿では思春期というライフステージの概要と支援について紹介する。「KEY WORDS」思春期心性,自我同一性,アイデンティティクライシス,メンタルヘルス
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