特集 生殖医学のcutting edge
ヒト体細胞核移植胚の樹立
阿久津 英憲
1
1国立成育医療研究センター研究所再生医療センター生殖医療研究部部長
キーワード:
体細胞核移植
,
初期化
,
胚性ゲノム活性化
,
着床前期胚発生
,
ES細胞
Keyword:
体細胞核移植
,
初期化
,
胚性ゲノム活性化
,
着床前期胚発生
,
ES細胞
pp.17-24
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.26.02_0017-0024
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体細胞核移植によるクローン動物作出から体細胞が卵細胞の力を借りれば多能性を再獲得できることが明らかとなった。他動物種と異なりヒトでの体細胞核移植法においては,初期化の技術的改変が必要であった。そのことがヒト卵子の発生に伴う化学的,分子生物学的変動の洞察を深めることになった。一方,その応用では胚性幹細胞(ES細胞)の樹立に成功し,新たな疾患モデル構築から1型糖尿病では疾患研究の進展が期待される。「KEY WORDS」体細胞核移植,初期化,胚性ゲノム活性化,着床前期胚発生,ES細胞
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