特集 子宮頸部の生理と病理
子宮頸部の病理 (5)分葉状頸管腺過形成(LEGH)と子宮頸部最小偏倚腺癌(悪性腺腫)
鹿島 大靖
1
1信州大学医学部産科婦人科学教室講師
キーワード:
子宮頸癌
,
子宮頸部腺癌
,
胃型粘液
,
胃型腺癌
,
LEGH
Keyword:
子宮頸癌
,
子宮頸部腺癌
,
胃型粘液
,
胃型腺癌
,
LEGH
pp.49-54
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.26.01_0049-0054
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世界保健機関(WHO)分類第4版(2014年)では,子宮頸部粘液性癌の組織亜型に胃型腺癌が加えられ,同義語として「最小偏倚腺癌(MDA)/悪性腺腫(超高分化型の場合)」と記載されている。MDAは子宮頸部腺癌の1~3%を占め,浸潤能・転移能が高く,抗癌剤感受性が低いことから予後不良とされる。分葉状頸管腺過形成(LEGH)とMDAは組織形態,胃型粘液産生能,ヒトパピローマウイルス(HPV)非依存性などの共通点があるうえにしばしば合併することからLEGHはMDAや粘液性癌の前癌病変である可能性がある。「KEY WORDS」子宮頸癌,子宮頸部腺癌,胃型粘液,胃型腺癌,LEGH
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