特集 産婦人科領域のトランスレーショナルリサーチの展開―若手医師への研究のススメ―
Ⅰ.婦人科腫瘍
3.子宮頸部胃型腺癌発生のメカニズムの解明
宮本 強
1
1信州大学医学部産科婦人科学教室
キーワード:
分葉状頸管腺過形成
,
LEGH
,
クローナリティ解析
,
胃型ムチン
,
遺伝子変異解析
Keyword:
分葉状頸管腺過形成
,
LEGH
,
クローナリティ解析
,
胃型ムチン
,
遺伝子変異解析
pp.259-264
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001055
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要旨
実臨床での課題を研究テーマにできることは,臨床医が研究をする強みといえる.子宮頸部胃型腺癌(GAS)と分葉状頸管腺過形成(LEGH)の鑑別診断の臨床研究から,われわれはGASの発癌過程に着目し,クローナリティ解析から一部のLEGHは単クローン性の腫瘍性質をもつこと,LEGHを伴うGAS例の全エクソーム解析によりGASが併存するLEGHより発症したことなどを証明した.また,今後の研究のためのGASの実験モデル開発についても触れる.
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