腫瘍 子宮頸部の分葉状頸管腺過形成(LEGH)は前がんなの?

分葉状頸管腺過形成(LEGH)の約半数は非腫瘍性幽門腺化生であり、病的遺伝子変異も伴わない。約半数は腫瘍性質を示し、胃型粘液性癌(GAS)の発生母地となり得るが、LEGHの経過観察中のがん化はまれであり、前がん病変とするほどのがん化ポテンシャルを有しないと考えられる。一方、異型LEGHや、胃型上皮内腺癌(gAIS)はp53、GNASなどの遺伝子変異が報告されており、GASの前がん病変と考えられる。